一年中飲みたい♪お屠蘇

本社スタッフのNですcrying

 

あけましておめでとうございます

本年も、「インプレッション」、ならびに「いい毎日」、

そして、スタッフブログをどうぞご愛顧くださいますよう

よろしくお願いいたします。

 

コロナ禍でのお正月も二度目ですね。

みなさん、どのようにおすごしになられましたか?

私はというと、氏神さまへ初詣へ行ったくらいで

粛々と…新年を迎えました

もんのすごーく食べて、もんのすごーく寝た冬季休暇をすごしたので、

免疫力も維持して、元気いっぱいです

 

お正月飾り、年越そば、お屠蘇、おせち、お雑煮、

花びら餅、七草粥、鏡開き…

最近では、これらを行わない(食べない)ご家庭も増えているようですね。

みなさんのご家庭では、いかがですか?

我が家ではカレンダーイベント的に一つひとつを楽しんでいます

 

本年1回目のスタッフブログ、そして関西ではまだ松の内なので

今回は「お屠蘇」のお話をしたいと思います。

ちなみに、関東の松の内は1月7日まで。関西は1月15日まで。

期間の違いについては、徳川幕府が関係している説、

もしくは江戸の大火が関係している説もあります。

 

さて、お屠蘇の話へ。

まだ幼かった頃、元旦は家族みんな着物を着て正装し、

お屠蘇やおせちが並ぶ特別感がとってもうれしかったのを覚えています

子どもなので、もちろんお屠蘇は飲めません。

盃を持って、口を付けるマネをしただけだったと思います。

(もしかしたら、ペロッと舐めたかも!?)

その頃、大好きだった世界の童話「アラビアンナイト」に出てくる

魔法のランプみたいな形の銚子。

普段、テーブルには上がらない

鮮やかな朱塗の盃、盃台、屠蘇台に目が釘付けでした

 

関西では日本酒やみりんで生薬を溶かした薬草酒をお屠蘇と呼びます。

あの独特の香りと味は“屠蘇散”(正式名称は屠蘇延命散)という漢方薬。

年末になると、薬局でいただかれたり、購入される方も多いですよね。

我が家ではここ数年、奈良市の漢方薬局からお取り寄せしています。

理由は、「おいしいから」。本当においしいんです

 

その土地その土地により、さまざま文化やしきたりに違いもあって

関東より北では日本酒をそのまま飲むことも。

熊本では赤酒、鹿児島では黒酒が使われるんだとか。

「うちは、こうよ!」って情報、ぜひ!お聞かせくださーい

 

お屠蘇のルーツは —

三国志で知られる魏の名医・華陀が考案し、

時の皇帝に長寿と厄除けの目的で献上されたのが始まり。

平安時代、日本に伝わり、嵯峨天皇の頃、宮中の正月行事となりました。

江戸時代に入ると、今でいう健康フリークだった徳川家康の命により

薬酒造りが盛んに。

そののち市中に普及し、新年の儀式として行われるようになった

という説もあります。

 

「屠蘇」、普段そうそう見ない漢字ですよね。

『屠』は「邪気を払い屠(ほふ)る」

『蘇』は「心身を蘇らせる」という意味があるそう。

つまりは、悪いモノを屠って、良きモノを招き入れるということ。

昔は悪性の流行り病を防ぐことが、お屠蘇を飲む目的だった可能性があります。

次第に、一年の邪気を払い、無病長寿を祈願し、

ハレの日に欠かせない縁起物と移り変わったようです。

 

諸説ありますが…

お屠蘇をいただく時は、家族揃って東を向き、

飲む際に、「一人これ飲めば一家苦しみ無く、一家これ飲めば一里病無し」

と唱えると良いそう。

また、年長者に注いでもらい、年少者から盃を進めるのは、

無病息災と延命長寿を願い、若者の活発な生気にあやかるという

願掛けの意味があるんだとか。

ただ、この逆をしきたりとされているところもありました!

年長者の英知を若人に分け与える。そのため、年長者から盃を進めるそうです。

どちらにも頷けますよね

 

そんな縁起物のお屠蘇に使われる屠蘇散。

含まれる生薬には、もちろん!うれしい効果・効能がありますよ

調合もさまざまなようなので、

一般的+代表的なものを挙げてみました。

◆白朮(ジュツ):食欲増進・利尿・健胃作用/鎮静作用

◆山椒:保温作用/健胃・抗菌作用

◆桔梗:鎮咳・去痰作用/解熱・発汗作用

◆桂皮:水分代謝調節作用/解熱・発汗作用/鎮痙作用

◆陳皮:健胃作用

 

「身体を温め、胃をすこやかにし、風邪を予防する」。

寒くて身体が弱る時期(免疫力が下がる季節ですね)、

年末の疲れを持ち越しがちなお正月、

そして、ごちそう続きになって胃に負担がかかるお正月…

そんな時にぴったり!の飲み物

先人たちの養生への知恵に改めて頭が下がります

 

とはいえ、お正月にひとくち飲む量では効果はのぞめません。

漢方は継続して、ゆっくりじっくり効果を期待しましょう

ハレの気分+味や香りも好きだし、

健康のため、お屠蘇を習慣にして毎日飲むのもイイかも

前出の漢方薬局さんに、

通年お取り扱いされているか尋ねてみようと思っています

 

まだまだwithコロナは続きます。

「疫病を滅する」ことですっかりおなじみになったアマビエに続き、

角大師(つのだいし)も注目されているそう。

アマビエ、角大師、お屠蘇等々疫病退散パワーにも頼りつつ…

今年一年の無病息災を願いましょう

みなさまにとって2022年が

ラッキーハッピーいい毎日となりますように

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